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「いやいや病」になるこども達

「~ちゃん、~してね」というと「いや!」と返事が返ってきます。私はこれを「いやいや病」と勝手に名づけているのですが、小学生1、2年生のこどもに多くみられます。言葉どおりにとると、どうしていやなの?と腹もたってきますが、どうやらそんなにいやでもないようなのです。

 これは、こども達が自立心を抱くようになるとでてくる一つの現象のようです。幼児は母子一体となって安心した暮らしの中に身をおいて健やかに成長します。しかし、自立心が出てくると母と自分の違い、自分と友達の違いなどが強く意識されます。僕は僕なんだ!あなたとは違うんだ!という大人では当たり前の感覚をこの頃のこども達は、初めて感じるようです。そして今まではなんの疑問ももたず大人の言うことを聞いて来た事に対して、初めて「いや!」と言いいます。

 

 こういった時、大人たちはどう応対したらいいでしょうか?こたえは、その時によって違ってきますが、一つはより強く言って有無をいわせず言うことを聞かせる場合がありますね。もう一つは、なぜそうしないといけないのか理由を説明する場合もあります。最後に子どもの成長をうまくこちらが理解して答えを返す方法があります。「いや」というのは、先ほども自立心の表れだと書きました。といことは子どもたちは、お兄さんお姉さんになったつもりで、ちょっと大人ぶっているんですね。それを逆手にとって、よりこども扱い(赤ちゃん扱い)することで、こどもの自立心に火をつけて、言うことを聞いてもらうという方法があります。 

たとえば、

大人  「花ちゃん、おそうじしなさい!」

花ちゃん「いや!」

大人  「花ちゃん、おそうじしないとお部屋が汚くなってみんな困るでしょ!」

花ちゃん「う~ん・・・」

大人  「花ちゃん、~才なってお姉さんだから、おそうじできる?できそう?手伝おうか」

花ちゃん「ううん、一人でやる!」

もしくは

大人  「花ちゃん、自分でちらかしたもの片付けないのは赤ちゃんでちゅね~。花赤ちゃん(^0^)」

花ちゃん「自分で、できるもん!」

という具合です。

いつもうまく行くわけではないですが、頭ごなしに怒らずに子どもの成長を理解することが大事ですね。




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