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アートってなんだろう?

アート・アーティストという言葉は、さまざまな場面で使われていますがアートっていったいなんなのでしょうね。
子どもが描いたようなピカソやクレーの絵が高額で取引されたり、アニメっぽい絵が数億円でオークションで落札されたり・・・
ますますアートって謎・なぞ・ナゾ・不思議とういう感じでしょうか。

そんな謎に答える便利な解釈があります。
 
「アートとは新しい文化を築いていくものである」 という考え方です。

ここでいう文化とは私たちが暮らしている日常や社会制度などを含む広い意味での文化です。
たとえば今でしたらマッチョな近代化や資本主義の成熟とともにさまざまな矛盾や行き詰まりが生じています。
情報化社会・管理社会・グローバル化・人口問題・環境問題・格差社会などなど・・
 
こういった人類全体が抱える文化的・社会的な問題に、芸術をとおしてアプローチしていくことがアートといわれるものではないでしょうか?
 
それはいわゆる政治的にまじめな作品という意味ではなく、ちょっとしたユーモアや子供らしい かわいさで、ギスギスした社会をホッとさせるような、そんな行為も含みます。
 
「新しい文化を築く*1」と書くと非常にたいそうで、ギョウギョウしい感じがしてしまいますが、ちょっとした視点のずらしや、ささやかな介入をすることでも文化や社会は いい方向へ変わっていくと思います。

そして、そういった気づきを示したアーティストは、社会的に尊敬され、新しい文化を築いた作品は、歴史的な価値が付与することで高額に取引されるのではないでしょうか?


*1、ここでいう新しさとは進歩主義に代表されるような1直線に進歩していく歴史観による新しさではなくて、文化や社会、歴史を相対化することで見えてくる新しさを指します

(参考図書
「現代思想のパフォオーマンス」難波江和英
                 内田樹
「マイクロポップの時代」松井みどり
「日本・現代・美術」木野衣)


アートスタジオ4才の作品
誕生日プレンゼントをわたすウサギさん

贈り物をわたす気持ちや
やさしさが かわいく表現されています











ピカソ








クレー


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